【大きな心を持つには、時に自分をうんと甘やかしてあげることも大事】満月珈琲店の星詠み / 望月麻衣【あらすじ・書評】

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読書記録
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こんにちは、みくろです。

今回は、望月麻衣さんの代表作、「満月珈琲店の星詠み」をご紹介いたします。

この記事はこんな方にオススメ
  • 人生上手くいかないな”と壁にぶち当たっている人
  • 占いなんてあてにならないという概念を覆される衝撃を知りたい人
  • 猫好きな人

はじめに

「星にまつわる物語」

僕は占いや運勢といったものは、あまり信じていない。

誤解を恐れず言えば、「当たるも八卦、当たらぬも八卦」といった理由からだ。

しかし、この物語で「星詠み」という占星術があることを知り、占いに対する考え方が一変した。

それでは、早速感想を綴っていこうと思います。

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あらすじ

満月の夜にだけ現れる満月珈琲店では、猫のマスターと店員が、極上のスイーツやフードとドリンクで客をもてなす。スランプ中のシナリオ・ライター、不倫未遂のディレクター、恋するIT起業家…マスターは訪問客の星の動きを「詠む」。悩める人々を星はどう導くか。美しいイラストにインスパイアされた書き下ろし小説。

(文春文庫より)

心に響いた言葉

「かき集めた勇気は、拒絶という強風を前にすると、 簡単に吹き飛ばされてしまうものなのよ。 食い下がれるというのは、 自信がある人だけができることなのよね。」

文春文庫「満月珈琲店の星詠み」より

「大きな心を持つには、時に自分をうんと甘やかしてあげることも大事なの。あと、自分の作ったがんじがらめな常識に囚われて、自分の心を無視するのも良くないことよ。ちゃんと解放して、認めてあげて。」

文春文庫「満月珈琲店の星詠み」より

「さっきも言った通り、迷子になった時は、立ち止まって地図を確認するの。自分を知って認めてあげないと、そこから一歩も動けない。」

文春文庫「満月珈琲店の星詠み」より

「あかりさん。これまでの正しいあなたは、もちろん素晴らしい。だが、あなたの人生は白黒の独楽のようなもの。綺麗に回り出すと、色彩が浮かび上がります。」

文春文庫「満月珈琲店の星詠み」より

感想

人生には波風がある。

言い換える必要もないが、「良い時もあれば、悪い時もある」ということ。

これは万人に共通して言えることなのだが、以下のようなことが往々にして起こる。

「あの人は、人生上手くいっているよね」

「あの人は、いつも楽しそうだよね」

そう、“誰かの成功や幸せを羨む瞬間”だ。

わかる。めちゃくちゃわかる。

特に自分が悪い時の巡りにいる時なんて、そんな気持ちばかりで嫌気すらさしてくる。

でも、結論から言わせてもらおう。

これは全て、「捉え方一つで誰しもがポジティブ思考に変えられること」なのだ。

それに気付かせてくれたのが本書、「満月珈琲店の星詠み」である。

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占いの全てを信じる必要はない。

でも、どんなものなのか知ってみることで知見が広がる。

西洋占星術である星詠みは、自分の星が今どんな位置にあるのかを示し、それは今どんな人生の巡りにいるのかを教えてくれる。

人生が上手くいっている時は勿論、上手くいっていない時は星詠みの力を借りてみよう。

「あー、星の巡りがこうなっているんだな…それはいろいろ上手くいかなくても仕方ないか」

なんて、都合よく星の巡りのせいにしてしまえばいい。

結果的に、それが自分の心を守ることに繋がるのであれば、星もきっと許してくれるでしょう(多分)。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

正直、先述したように占いをあまり信じていなかった僕は、どこまで物語を楽しめるのか不安でもありました。

しかし、それは杞憂であることがすぐに分かり、気が付いたら星詠みの虜になっていました。

星の名を冠した猫たちが営む、満月の夜にだけ営業される不思議な珈琲店。

彼らが語る星の物語と、美しさと優しさを兼ね備えたスイーツの数々に、そっと背中を押されること間違いなしです。

ほっと一息つきたい時、珈琲をお供に本書のページをめくってみてはいかがでしょうか?

お読みいただきありがとうございました。

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