こんにちは、みくろです。
“聴覚障害を持つ女性の恋愛模様と心の葛藤“
あらすじを端的に言えばこんな感じです。
しかし、読み始めたらその物語の深さに、端的にまとめるなんて不可能なことに気付きます。
心の琴線が震えること間違いなしのラブストーリーをご紹介いたします。
あらすじ
きっかけは「忘れられない本」。そこから始まったメールの交換。共通の趣味を持つ二人が接近するのに、それほど時間はかからなかった。まして、ネット内時間は流れが速い。僕は、あっという間に、どうしても彼女に会いたいと思うようになっていた。だが、彼女はどうしても会えないと言う。かたくなに会うのを拒む彼女には、そう主張せざるを得ない、ある理由があった―。
「BOOK」データベースより
心に響いた言葉
「ケンカしようや。ガッチリやろうや。お互い言いたいことも溜まってると思うし、仲直りするためにきちんとケンカしようや」
「痛みにも悩みにも貴賎はない。周りにどれだけ陳腐に見えようと、苦しむ本人にはそれが世界で一番重大な悩みだ。救急車で病院に担ぎ込まれるような重病人が近くにいても、自分が指を切ったことが一番痛くて辛い、それが人間だ」
「その声さえ聞かせてくれたら、もう俺は君に振り向いて欲しいなんて考えません。君と付き合えないとしても、思い出の本について語れたあの始まりからの日々には意味があるので、俺はそれで充分です」
「もし私が幸せになってもいいのなら、どうかあの人と少しでも長く一緒にいられますように。どうか、あの人が私を幸せにしてくれたように私もあの人を幸せにできますように。意固地な私があの人をあまり傷つけずに済みますように」
「立派で正しい人になれないのなら、間違って打ちのめされる自分でいるしかない。少なくとも、何も感じなくなるよりは間違う度に打ちのめされる自分でいたい」
感想
図書館戦争シリーズ第2弾、「図書館内乱」に登場する1冊の本。
それが本作、「レインツリーの国」。
僕は何度も読み返している作品なのですが、今回も一つの感想は同じ。
「やはり僕にとって特別な作品。伸は僕で、ひとみも僕でした」
時間を空けて再読することで、初めて読んだ時とはまた違う、より深く心に染み入るような感覚で読み進めることが出来ました。
なんと言えばいいのか、うまく言葉にできません。
「”言葉にできません”なんて感想では、誰にもこの本の素敵さや魅力が伝わらないじゃないか」
そう何度も思ったのです。
それでも出た答えは、「うまく言葉にできない」。
といいますか、この気持ちを言語化するのは野暮なのかもしれません。
きっと収まらないですから。
すみません、今回の記事はうまく紹介できませんでしたね。笑
ただ一つはっきりと言えるのは、とにかく一度読んでみて頂きたい作品だということ。
私は小説があまりに特別すぎて、映画化された作品を観ることができず。笑
大好きな漫画がアニメ化や実写化された時に、
「観たいけど観たくない…!!!」
みたいな気持ちになったことありませんか?
それです。笑
そんな特別な気持ちをぜひ共有できれば嬉しい限りです。