【すべては当たり前じゃない】GIFTED / 小野伸二【あらすじ・書評】

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読書記録

こんにちは、みくろです。

今回は、昨年引退をされたプロサッカー選手、小野伸二選手の自伝、「GIFTED」をご紹介いたします。

この記事はこんな方にオススメ
  • 天才と呼ばれた男”のサッカー人生を知りたい
  • 人を魅了するプレーに隠された秘密を見てみたい
  • 寝ても覚めてもサッカーのことを考えている

はじめに

「日本サッカー史上、最高の天才」

僕はそう信じて疑ったことがありません。

彼にボールが渡った瞬間、ピッチの空気が変わる。

いや、ボールがとても嬉しそうに彼の足元で踊り出す、と言った方が近いかもしれません。

それでは、早速感想を綴っていこうと思います。

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あらすじ

天才と呼ばれ、喝采を浴び続けた男の光と影。10人きょうだいという特別な環境に生まれた。母親の病が発覚し、プロになろうと奮起した。プロになっても度重なるケガに悩まされた。1人になると自然と涙があふれ出ることもあった。それでも、小野伸二は常に笑顔でボールを蹴っていたー。

「BOOK」データベースより

心に響いた言葉

プロになって、特に最近なんだけれど、当時の僕と同じような年代の子たちと接することが増えた。例えばそれがサッカー教室だとすると、僕は絶対にこの子たちの目を「キラキラ」させてやろう、と思う。サッカーって楽しい、また明日もサッカーがしたい、そう思ってもらえるように、サッカーがもっと好きになってくれるように、って。

幻冬舎「GIFTED」より

ときどき思うのは、今の子はちょっと教えられすぎじゃないかな、ということ。昔と今ではサッカーのトレンドが大きく変わって、走れる選手、戦える選手が重宝される。戦術理解力も重要だ。いろいろなトレーニングをして、いろんなスクールに通って、さまざまな指導者に教えてもらうことは確かにレベルアップにつながるんだろうな、と思う。

でも、どこかやりすぎ、教えられすぎな気がしている。

あの、ドキドキしながらカーテンを開けるときの気持ちを知らないんじゃないだろうか、って。

幻冬舎「GIFTED」より

厳しい状況や苦しい場面は、サッカーに限らず出くわすと思う。僕はサッカーが好きだけれど、そうした苦しい瞬間までワクワクするわけではない。やばい、と思うし、なんだよ、と感じる。でも、その感情を表に出して諦めるか、考えて行動するか、挑戦するかだけで、すべてが変わると思う。

幻冬舎「GIFTED」より

11人をどう選ぶか。監督には間違いなくそこに意図があって、それで勝てると思ったメンバーを送り出している。だからそこで結果が出せなかったことが悔しかった。たとえグループリーグと同じ選手が出ていても、勝てたかわからない。その点でいえば、僕たちがサッカーで負けただけだった。

幻冬舎「GIFTED」より

彼がどれだけうまいかは、もはや語る必要はないと思います。すごいのは、あれだけうまいのに、全く天狗にならないところです。

スタメンを外れてベンチにいても、不貞腐れたような態度を取ることが一切ない。それだけじゃなくて、うまくプレーできなかった選手がいれば背中をさすれる男。ちょっと元気がない選手がいれば、すぐに察知し、適切な言動で接することができる。

by 平川忠亮

幻冬舎「GIFTED」より

現在、Jリーグにはとても素晴らしい施設やピッチを持っているクラブも多い。それはJリーグだけではなくて、アマチュアのクラブでも、小中学校の施設だって同じだ。昔に比べて格段と良い環境が日本にはある。

でも、それができる前には、当たり前だけれど「ゼロ」からそこを作ろうとした人たちがいたはずだ。熱い思いを持って、作り上げてきたものが今、「普通」になった。

だから、すべてのことが当たり前ではない、ということに感謝できるようになった。これはとても大事なことだと思っている。

幻冬舎「GIFTED」より

今ある環境、モノ、人、すべては当たり前じゃない。

誰かが、必死で作ってくれたものなのかもしれない。

ウエスタン・シドニーでの経験は、サッカーだけではなくて、人として、人生において大事なことを再確認させてくれた。

幻冬舎「GIFTED」より

人の思いがあって、言葉が変わり、意識が変わり、ちょっとずつでも進んでいく。結果が出れば、それだけ多くの人を巻き込むことができる。

僕はサッカー人生を通してその素晴らしさを知っている。

幻冬舎「GIFTED」より

GIFTEDーーー天賦の才能。それが本当にあるのか、僕にはわからない。

人と違う視野、人と違うキック、人と違うトラップ・・・・・それは、努力の賜物か、僕だからできたのか。僕自身は、持って生まれたものだと思ったことはない。

何より、僕が「人と違う技術」を持っていたとしても、僕にはない技術、能力、体力を備えた選手をたくさん見てきた。彼らに負けたくない、と練習を続けた。それを助けてくれる人がたくさんいた。

もし何か与えられたものがあったとしたら。

それは、やっぱり「人」なんだと思う。出会いを与えられ、そこにチャンスが生まれ、今の僕がある。そのことだけは決して忘れないでいようと思う。

幻冬舎「GIFTED」より

感想

昨年12月3日、ラストマッチとなった浦和レッズ戦。

先発出場から前半22分での交代まで、終始笑顔でプレーする彼の姿は、まさに永遠のサッカー小僧そのものでした。

40歳を超えてなお、足元のテクニックは健在であり、彼から放たれるパスは意思を持ったように受け手の下に吸い寄せられていくのです。

天才と呼ばれる彼のスキルは、心からサッカーを愛したからこそ、サッカーからも愛され与えられたギフトなのかもしれませんね。

  • モノへの感謝
  • 人への感謝
  • 当たり前への感謝

小野選手は「全ての物事への感謝を大切にしている」と本書に記されていました。

そしてこんな一節も。

サッカー教室をしていると、ときどきボールに座っている子どもを見かける。実はそれは子どもだけじゃない。プロになった選手でもいる。ときには指導者も。

僕はボールに絶対座らない。

そのボールは安くないし、作ってくれる人たちがいる。何より、ボールは座るものではない。ボールを持っていて当たり前、と思っているとそういうところに思いが至らないんじゃないか、と感じる。

幻冬舎「GIFTED」より

「そういうことだったのか」とびびっときました。

僕も、幼少期からサッカーをしていました。

小学生時代の指導者からは、「ボールには座らないこと。ボールは座るものじゃない」とまず最初に教わりました。

まさに小野選手が言っていたことそのものだったのです。

中学・高校・大学と共にプレーするメンバーが変わり、当たり前のようにボールに座る選手も多く見受けられましたが、僕はどうしてもそれができませんでした。

それがなぜなのか、当時は上手く言語化ができなかったのですが、今思えば、その言葉が強く響いていたからなのだろうなと。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

多くのサッカーファンを魅了し、44歳で現役引退をされた小野選手。

本書は、彼のサッカー人生を、彼自身の言葉で綴られた一冊となっています。

天才と呼ばれた彼にも、多くの人が持つような苦悩や挫折がありました。

ただ、それを乗り越えられたのは、全ての物事への感謝の気持ちを持ち続けていたこと、そして何よりサッカーが大好きだという気持ちがあったからだと思います。

小野選手はピッチを去りました。

しかし、彼がボールと踊る姿は、多くのサッカーファンの記憶から消えることは一生ありません。

きっとこの先も、様々な形でサッカーの楽しさを伝え続けてくれることでしょう。

現役生活、本当にお疲れ様でした!!!

お読みいただきありがとうございました^^

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