【人事を尽くして、天命を待て】夜は短し歩けよ乙女 / 森見登美彦【あらすじ・感想】

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読書記録
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あらすじ

「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、夜の先斗町に、下鴨神社の古本市に、大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。けれど先輩の想いに気づかない彼女は、頻発する“偶然の出逢い”にも「奇遇ですねえ!」と言うばかり。そんな2人を待ち受けるのは、個性溢れる曲者たちと珍事件の数々だった。山本周五郎賞を受賞し、本屋大賞2位にも選ばれた、キュートでポップな恋愛ファンタジーの傑作。

(「BOOK」データベースより)

印象に残った言葉

『若人よ、自分にとっての幸せとは何か、それを問うことこそが前向きな悩み方だ。そしてそれをつねに問い続けるのさえ忘れなければ、人生は有意義なものになる』

『出版された本は人に買われる。やがて手放され、次なる人の手に渡る時に、本はふたたび生きることになる。本はそうやって幾度でも蘇り、人と人をつないでいく』

『あんた、一期一会という言葉を知っているか。それが偶然のすれ違いになるか、それとも運命の出逢いになるか、すべては己にかかっている』

人事を尽くして、天命をまて。

感想

初めて読んだ森見登美彦さん。

“森見作品はかなり個性的なので、好みが分かれる”

そう伺っていましたが、僕は好き…いや、大好きでした(笑)

独特の言い回しと豊富な語彙の応酬に、日本語の奥深さを感じながら、

いつの間にか森見さんの世界観に引き込まれていました。

一つ声を大にしてお伝えしたいことは

登場人物の一人である黒髪の乙女がとてもかわいらしいのです

恐れることを知らず、好奇心の赴くままに、自由奔放に作中を駆け回る姿は

魅力的という言葉ではとても足りないくらい魅力的なのです。

先輩が惚れてしまうのもわかります(笑)

これは恋愛小説であり、ファンタジー

これはハマります。

森見さんの世界観に興味がある方、ぜひこの作品から読んでみてはいかがでしょうか?

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