あらすじ
仕事も恋もあきらめきれない女性社員の部屋にガネーシャが降臨し、筋肉隆々のブラック姿に変身! カーネルサンダースを白髪にし、ムンクを叫ばせるほどにスパイシーな教えとは? ライバル神との「商売対決」も必見の自己改革エンタメ小説、第3弾!
出版社より
印象に残った言葉
『部屋の大きさが限られてるみたいにーーー自分が持てるもんも、生きてる時間も、全部限られてるんやからな』
『人間は、一度でも自分の限界を超えて頑張れば、成長する』
『闇が深ければ深いほど、光は強く輝くもんや』
「成功するためにいちばん大事なことはーーー『小さな勇気』やねん」
「この世界はな、自分がどこまで『知る』かを、自分で決められるようにできてんねん。自分はこの先の世界をもっと知りたいんか、それともここで止めるんか。それを決めることができるんはーーー自分だけや」
感想
夢をかなえるゾウ、第3弾。
ガネーシャはこてこての関西弁を話すゾウの神様。
多少ネタバレにはなりますが、毎回無茶苦茶なミッションを課してきます。
「こんなやつは神様でも何でもない!」
読者視点から見てもそう思えるレベルです。笑
…ですが、その裏に隠された真意に気付いた時、
「こんなに自分のことを本気で考えてくれる人に出会ったことがあるだろうか?」
心からそう思える瞬間が訪れます。
まさに正反対の思考になるわけです。
人を成長させること。
褒められて伸びるタイプ。
叱られて伸びるタイプ。
人それぞれ個性が違うように、成長過程も資質も勿論違います。
指導者側であるガネーシャは、
「これを言ったら嫌われるかも」といった感情は
おそらく持ち合わせていないのかもしれません。
ただ、「これだけは伝えたい」といった意思は
とてつもなく強いものがあります。
それが私の思う“指導者としての資質”にとても近いなぁと感じました。
「相手のことを大事に考えるなら、伝えなければならないことは伝える。
相手に自分がどう思われるかは、また別の問題。
結果として、相手が少しでも成長して、これからの未来にプラスになることの方が大切」
良いかどうかはわかりませんが、私はそう考えています。
ガネーシャは、がさつでいい加減で言いたいことばかり言う。
でもその中に、とても大きな器を持ち、相手の為にを最優先に考えて行動できる。
…たまに私情もはさみますが。笑
日々の悩みを、ガネーシャがコミカルな笑いと暖かさで吹き飛ばしてくれる。
そんな1冊です。
1冊のボリュームはありますが、章ごとに分けて読んでも楽しめる構成になっています。
現在、第4弾まで出版されていますので、ぜひ読んでみてください。