【幸せの条件 / 誉田哲也】農業が教えてくれる”本当の幸せの在り方”【あらすじ・感想】

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書評
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幸せとは何なのか?

たくさんのお金を稼ぐこと。

誰かから必要とされること。

“幸せの条件”は人それぞれ。

様々な面で発達してきた現代社会において、本当に大切にすべきことを考えさせてくれる作品をご紹介いたします。

あらすじ

新燃料・バイオエタノール用にコメを作れる農家を探してこい!
突然の社長命令を受け、片山製作所・伝票整理担当の梢恵は、縁もゆかりもない長野の農村へ。
ところが行く先々で「コメは食うために作るもんだ。燃やすために作れるか」と門前払い。
さらには農業法人「あぐもぐ」の社長・安岡に、「まずは体で一から農業を知れ」と一喝され、
これまで興味も知識も皆無だった農業に取り組むことに。
そこで初めて農家が抱える現実を思い知る が……。
彼氏にも、会社にも見放された24歳女子。
果たして、日本の未来を救う、新しいエネルギーは獲得出来るのか? 

印象に残った言葉

「……あの人は、農業の力を信じてる。お洒落な服より、速い車より、美味しくて安全な食べ物の方が人間には重要なんだって、いつもいってる。そのためにも、田んぼは田んぼであり続けなきゃいけない、って。」

食べるものを、自分たちで作って、生きる。

それによって、他の人たちの食を支えて、生きる。

常に、大いなる自然の一部として、生きる。

季節を感じながら、雨風と闘いながら、生きる。

体力的にキツくても、暑くても寒くても、笑って、生きる。

とにかくあの場所で、みんなと笑いながら、生きるーーー。

「大切なのは、誰かに必要とされることなんかじゃないんだ。本当の意味で、自分に必要なのは何か……それを、自分自身で見極めることこそが、本当は大事なんだ」

感想

武士道シリーズ以来、久々の誉田哲也さん。
この方の言葉の選び方は本当に素敵
“農業”というジャンルは、お恥ずかしながらほぼ知識がなく、
しっかりと理解して読み切れるかどうか不安でした。
しかし、読み始めてみるとあっという間にそんな不安も吹き飛ばし、
気が付いた時には最後のページをめくっていました。
米作り。
野菜作り。
農業を題材にして、幸せとは何なのかを問いかける作品。
私たちが当たり前に食べている米や野菜は、農家さんたちのたくさんの想いが詰まっていました。
雨にも負けず、風にも負けずの字の通り、天候や土地といった大自然と共に、
食を通して日本を支えています。
もちろん、計り知れない苦労を超えて。
交通や通信等、様々な面で便利になった現代社会。
直接人に会わなくても、インターネットを介して話ができる、仕事ができる。
そんなメリットの側面で、人と人との距離感・つながりの価値観、更には幸せの価値観が変容しつつあるのかなぁとも感じています。
時代が変われば、価値観は変わるもの
私はそう考えているので、それはそれでいいと思っています。

「大切なのは、誰かに必要とされることなんかじゃないんだ。本当の意味で、自分に必要なのは何か……それを、自分自身で見極めることこそが、本当は大事なんだ」

まさにこの通りだと思います。

幸せの価値観を誰かに強要されることはないです。

自分の幸せは、自分で決めればいい

読み進めていくにつれて、幸せについて考えさせてくれる。

ぜひ読んでみてください。

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